【錦市場の立春/2月のレシピ】
二十四節気では春の始まりとされる立春。まだ寒い日が多く春という字がまだ早い気もしますが、
北野天満宮の梅のつぼみもほころび、もう咲いている木もあるとか。「春はもうすぐそこ」と教えてくれているようです。
二月の立春には立春大吉豆腐を食べたり、節分には豆を食べたり、初午にはいなりずしを食べたり、、
この時期は邪気を払うと言われる大豆製品を食べることが多くありますね。
そして今回の立春のレシピの食材は「京あげ」です。
「京あげ」は、一般の油あげより大きさも大きくしっとりとして内側に豆腐感があり豆腐のおいしさを味わえるおあげです。
【京あげとこかぶのひらひら煮】
こかぶの葉の部分には、カルシウムやビタミンが多く含まれています。
しかも旬のかぶの葉は甘く、とてもおいしいので、ぜひ葉の付いたものを選んでくださいね。
材料 2人分
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京あげ
1枚
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こかぶ
1かぶ
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合わせだし
300㏄
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みりん
大さじ2
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淡口しょうゆ
大さじ1
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塩
1.5g
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柚子の皮
適量
作り方
- 下準備:昆布とかつお節で合わせだしを取っておく。(市販の顆粒だしでも可)
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① キッチンペーパーを京あげに押し当て余分な油を吸わせる。(熱湯などで油抜きはしません!この油がコクになります)
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② 京あげを横半分にカットし幅は1.5㎝のたんざくにカットする。
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③ こかぶの葉は、よく洗って大きく硬そうな葉を除いて約4㎝程度の長さにカットする。実は皮をむき、2㎜程度の薄さにスライスする(スライサーでも良い)
- ④ お鍋にダシと調味料、②の京あげも入れて火にかける。
- ⑤ 沸騰したら③のこかぶを加えて3分間煮て、うつわに盛付け、ふり柚子(おろした柚子の皮)をする。
なんと、煮る時間はたったの3分です!ひらひらとスライスしたこかぶは、すぐにやわらかくなりますので、サッと煮るだけで出来上がります。
京あげの油分がなんともいい感じのコクになってくれ、とてもおいしい一品に仕上がります。
みなさんもぜひ立春には京あげとこかぶを食べておいしく邪気を払いましょう!
[レシピ・文/料理家 三島葉子]